人の体(筋肉、内臓、髪の毛など)は主としてタンパク質からできていますが、タンパク質はアミノ酸が複雑に合成されて出来上がっています。

つまり人の体は、この最小単位であるアミノ酸から出来ているといえます。人は通常たんぱく質を食品として摂取し、これを消化酵素の働きにより消化のプロセスを経てアミノ酸に分解します。そしてアミノ酸が代謝酵素の働きによりさらに複雑に合成されて体が出来上がっていくのです。

アミノ酸は生命の基礎単位であり、すべての生物もちろん人間の食べ物にもアミノ酸が含まれています。アミノ酸は天然のものが約500種類あるといわれ、そのうち人間の体を作っているのは20種類といわれています。

そのうち体内で存在せず食物から摂取する必要がある必須アミノ酸は9種類あります。

そのため、本来であれば、人間は食物からこれら必須アミノ酸をバランス良く摂取して健康な体を作っていくことになるわけですが、現代の食生活においては必須アミノ酸をバランス良く摂取したり、また摂取したアミノ酸をうまく消化できない為にアミノ酸不足に陥っていると考えられています。

自動車製造にたとえるとアミノ酸は部品、酵素は機械工さんです。

酵素が無いとタンパク質はアミノ酸に消化されず、さらにそのアミノ酸から体を作り出すタンパク質を合成する代謝活動もできません。

この2つは切っても切れない関係にあります。

体内で生成される酵素は年齢とともに減少してくといわれていますので、年を取ると同じものをたべても消化の力が衰えているために摂取できるアミノ酸の量も減ってしまいます。両者をバランス良く補給することが重要です。

 

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