膝が痛くなったから、重りを付けて太ももを鍛えたら余計に痛くなった。。。
そんな風に、私に相談される70代女性がいました。
膝が痛くなり、リハビリを受けていたらそのように指導され、一緒懸命にされたようでした。
こんにちは。
QOLスクール校長の高橋拡です。
一般的に、ひざが痛いという高齢者向けに運動を指導する場合、太ももを鍛える事を伝えるものが多いです。
レッグエクステンション(重りを付け膝を曲げ伸ばし)する指導です。
介護予防のトレーニングルームの管理をした仕事をしていましたが、ひざ痛の人にはいつも、
「適当にやってください」
そんな風に伝えていました。
ひざ痛以外の人にもレッグエクステンションをする人には、適当にと。
健康のため、ひざ痛を改善したいときは、筋トレのような動作には注意が必要となります。
力を入れる癖をつけないこと
筋トレをまじめにやることの弊害は、筋肉を固くしてしまうことです。
筋力をつけることで、膝の痛みがよくなることは多々あります。
でも、それは筋肉が硬くなっていないことが前提です。
高齢者の筋肉は、長年の生活で固くなっている傾向が強いです。
むしろ、癒着(筋膜)している状態です。
その状態で、力を入れて、固める動作を一所懸命にしてしまうと、余計に固くなるのです。
固いということは、血液、リンパ液、気などの循環を悪くしています。
圧迫されめぐりが悪いのです。
酸素不足、栄養不足、冷え。
そういったことから膝の痛みが生まれる傾向があります。
膝が痛い方は、ほぼ大腿四頭筋、内転筋、大腿筋膜張筋などが緊張していることが多いです。
緩めることがまずは大切
それができてから、鍛えるのではなく、「動かす」。
レッグエクステンションを利用するのならば、重さは使わないと、力まないように動かしてあげていくほうが痛みの改善に繋がっていきます。
介護予防の現場では、レッグエクステンションなどトレーニングマシンを利用している高齢者にはよく話しかけていました。
指導ではなく、雑談です。
コミュニケーションという意味だけではありません。
意識を会話に持っていくことで、体の緊張をとる目的でもあります。
トレーニングのことを考えないで動くから、力みが取れやすいのです。
常に相手の方を軸にする
一般的なトレーニング法、健康法など様々な理論があります。
理論を先行させて、指導していくのではなく、常に相手の方を軸にすること。
この生徒さんは
どんな問題を抱えているのか?
何が必要なのか?
それを、解決するのに様々な理論を活用していくこと。
時には、あなた自身が学んできた理論を捨てることも必要になるかもしれません。
全ての健康法、養生法、トレーニング法は両極の結果が出ます。
良くなる人もいれば、そうでない人も。
そこを把握し、相手の方が笑顔になるためには何が必要かな?
ということを感じていきましょう(^^)
読んで頂きありがとうございました。