Aさん「病院の先生に勧められた腰に良いポーズをすると、とっても調子がいいんです。」
Bさん(そのポーズを実際にやってみて)「私は体を支えられないけれど、皆さんのお話を聴けるのもためになりますね。」
そして私(おいおい、ちょっと待ってよ。…と心の声)
こんにちは。
“要支援でも健康寿命100歳”を応援する気功整体師の奥野浩史です。
冒頭の会話は、高齢者の気功レッスンでの一場面です。
Aさんが病院の先生に勧められたのは、ヨーガの「スフィンクス」のポーズ。うつぶせで肘を立て、背骨をそらせるポーズです。(ただ、腰をそらせると痛む方は避けたほうがいいですね。)
このAさんの話を聞いて、Bさんが実際にそのポーズをしてみて、自分には難しいけれど、レッスンに来るといろいろな方の話を聞けて参考になります、という会話です。
Aさんの話も、Bさんの反応も、まさにその通り、腰が痛くなければとてもいいポーズですし、みなさんと楽しめるレッスンの醍醐味でもあります。
でも…でも、です。
皆さん、このポーズを初めて知ったみたいですけど、普段のレッスンの中でもよくやってるんですけど…。それなのに、
全然記憶に残ってない!
Bさんも、せめてそのポーズをしたときに、前にもそのポーズやったことがあると思い出してほしいけど…。
でも、これが我々一介のインストラクターの悲しい現実。
お医者様とか、テレビでやっていた話なら、ちゃんと記憶に残るんです。
また、一介のインストラクターでも、その伝え方で結果は全然変わってくるのです。
そのポーズがどんな効果があるのか、
ポーズをした後で、どれだけ楽になったか。
頭と体で理解し、実感していただけないと、そのレッスンで学んだことは記憶の外へとさようなら~。
参加者さんの何気ない会話から、私たちが学べることはたくさんあります。
答えは現場=レッスンにあり、です。