「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに…」

 

ある日、70代男性の参加者の方から一枚のメモを頂きました。井上ひさしさんのコトバだそうですね。

 

私、健康ファシリテーターの田所直美がレッスンで心掛けていた事が書かれていました。

びっくりしたのを記憶しております。

 

その方は、お仕事を引退されてから自分の健康づくりの為に運動に来られていました。

 

「自分の好きな事、してきた事(仕事)でみんなが笑顔で喜んでくれるのは嬉しいからと」

 

他の参加者や私たちの為に愉しい企画を持ち込んでくださり、笑顔の増やし方を教えてくださいました。

 

私にとっては、「体操を生活にいかに繋げていくか?」をより考えるようになった時期でした。

 

そして、その方が入院をされていた時に電話がありました。

 

「今どこ?」

 

私:「職場ですよ」

 

「貴方は本当によく頑張っているね。」

 

闘病中にもかかわらず、当日忙しそうにしていた私を心配してくださったようでした。

 

ご自身が大変な状況にもかかわらず…。

 

そんなお人柄に触れ、同じように「相手を思いやり、必要な時に、必要な事が出来るような人になりたい。」と感じました。

 

このお話は、現場でのひとつの例です。

 

指導者は教えている・与えているのではなく

 

私たちは、
インストラクターだから、
指導者だから、
教えている。与えている。側と、
思ってしまう事があると思います。

 

しかし…
いつもお会いする方、参加者の方からも何かを頂いている。という事。

 

参加者の方がいなければ、先生にはなれない。
伝えたいことを伝える環境を頂いている。
沢山成長させて頂いているという事。

 

参加者の方の笑顔や言葉が、自分自身の原動力になっている事。

 

思い出してみる。…と「ありがとう」の気持ちでいっぱいになる。

 

癒しの時間

ありがたいと感じる。

「感謝」の心。気持ち。

 

指導現場にいたら、誰でもきっと一度は感じた経験があると思います。

 

その「感謝」の気持ちを忘れずに大切に、自分の得意な事を伝えさせて頂いている。

 

人生の先輩からは、人生学ばせて頂いている。

 

という気持ちでレッスンをご一緒させて頂くと、指導者の知識と参加者(高齢者)の方の経験を合わせる事ができます。

 

お互い生かしあい学びあいの環境へ繋がっていくように感じています。

 

レッスンは、

 

「自他調和」=「癒し癒される時間」→癒しの時間

 

参加者の皆さんにとっても、指導者自身にとっても、その時間は気付きの時間であり、癒しの時間となるのではないでしょうか。

 

頂いたメモに書かれていた「井上ひさしさんのコトバ」。

 

今迄の経験から高齢者の方が求めるものがココにあると感じています。素敵なコトバを頂きありがたいです。

 

指導現場で、私が参加者の皆さんから頂いたプレゼント。

 

あなたの癒しの時間を大切にしてください。

 

お役に立って頂けましたら、幸いです。お読み頂きありがとうございました。

 

 

 

 

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