戦後の大変な時代を生き抜いてきた、ご高齢の方々。時代背景もあってか、とても頑張る方が多いです。
ある、80代後半男性の方々いました。
介護予防事業関連の体力測定で、走らないで歩く速さをはかるものがあります。
決して、走らないようにと、何度もお伝えしても負けたくないからと走ってしまいます。
こんばんは。
QOLスクール校長の高橋拡です。
耐え忍ぶ、頑張る、我慢する。。。
現在の高齢者は時代的に頑張ることが求められる時代でした。
戦後の復興をし、高度成長期を迎え、現在の日本を築いてくれた方々です。
現在の高齢者が長生きなのは、そういった時代で鍛えられてきたというのもあることでしょう。
高齢者には一緒懸命に体操をしてしまう方が多い
体操(気功)の指導をしていても、いい加減が大事だと自覚しながらも、ついつい頑張ってしまう方が多いです。
決して、悪いというわけではありません。
でもときに運動においては逆効果になってしまうことがあります。
ストレッチをしていても、一生懸命にして、伸ばしすぎてしまう方がいます。
筋肉は思いっきり伸ばすと、筋収縮を起こし、逆に固くなります。
力も入り、固くなってしまうのです。
そうすると、気、血液、リンパ液等の循環も悪くなり、症状の改善にはつながりにくいです。
身体の力が抜け、循環が良くなるからこそ、症状の改善につながっていくのです。
誘導のお声掛けを気をつける
指導するときに、ちょっとした声掛けが大事です。
ストレッチなど、体を伸展させる動作は、
「限界の一歩手前で伸ばしましょう」
そんな一言があるだけでも、無理に伸ばそうとする方が減っていきます。
呼吸を入れながら、力が抜けるように誘導することが大切です。
それでも、頑張ってしまう方がいる場合は?
ただ、
「頑張ってはだめ!」
といっても伝わりません。
なぜ、頑張ってはいけないのか?
そこを伝えあげましょう。
特に男性の方には、理論を伝えていくと、伝わりやすいです。
無理に伸ばすと、逆に体が固くなり、痛くなりますよ〜
限界の一歩手前で、軽く伸ばして、緩めていくと体が楽になりますよ〜
言い方は、あなたなりでよいかと思います。
だめというのではなく、○○○することでどうなるのか?
そこを心がけていくことが大切です。
ご高齢の方が頑張らなくてもいいと感じれる、伝え方を心がけていきましょう。
決して、高圧的にならないように。
上から目線にならないうように。
下からにもならないように。
対等の立場で。何度でも。